「愛結、俺のこと好き・・・?」 「えっ!?」 いきなりこんなことを聞くから、大きな声が出てしまった。 さいわい、他のみんなは職員さんとの会話に夢中で聞いていなかったが。 「あの、嫌いじゃないよ。真君だって、早くここの生活に慣れた方がいいじゃない?だから、こっちに呼んで来ようと思って・・・」 ウソ。ほとんどがウソ。 確かに翔君のことは嫌いじゃない。 でも、真君を呼ぼうとした理由は、こんなことじゃない。 あたしがただ興味を持っただけ。