「さて、愛結ちゃん。中に入りながら、ここでの規則を説明するわね」 「あ、はい」 河野さんが重たそうなドアを開けてくれ、建物の中に入った。 中は・・・すごく悲しい雰囲気だった。 真っ暗な部屋の中。 奥に一つ、ドアがある。 「愛結ちゃん、そのドアの奥にみんないるわよ」 みんな?みんなって、施設の子供のことだよね・・・ やっぱりヤンキーみたいな恐い人がいっぱいいるのかな。 自分も一応ヤンキーっぽいけど、ヤンキーは恐いあたし。