「これが、レディース…って事、言いたいんですか?」 「綺麗なデザインだね」 「これは入学祝いに貰ったやつで、俺が買ったわけじゃありません!それに、レディースだって男も着けます。先輩、勘繰り過ぎです。――って、聞いてるんですかっ?先輩ってば!!」 不意に、俊先輩の視線の方向を見てみると、恭平と理玖が立っていた。 何て間の悪い……。 これじゃあどう考えても、押し倒される寸前か、苛められてる状態にしか見えないよ。 「兄貴、何してんだよ」 「何って、この間の続きー」