「お疲れ」

「本当だよ。入学初日からホモ呼ばわりされたり、恭平にはバレそうになったり…」



ヨッと、身体を起こした私は、茗を軽く睨み付けた。



「それで、さっき言ってた話しって何?」

「ああ、あれ?恭平の奴が、後で皆で飯食おうってさ」



そう言いながら、上着を脱ぎはじめた茗に向かって、思わず「待って!」と、声を上げた。



「どうしたんだよ?」

「着替え…。着替えなら、バスルームかそっちの奥でやって」



手を止めた茗は、「そう言うこと…」と、言わんばかりにバスルームに入った。



茗が同室で安心してたけど、よく考えれば、アイツだって男じゃん。