西洋感風のやたらキレイなおもむきの寮を前に、ポケーッと目を輝かせながらも、ゾロゾロと出入りする男子にちょっと苦笑いし、私は茗と恭平と共に二階へ向かった。



「恭平の部屋は何号室?」

「俺は211号。213号のお前らの二つ隣。理玖と同室」

「そっか」

「ところで茗。さっきの話し、ちゃんと伝えておいてくれよ。俺は理玖を誘って来るから」


さっきの話し?一体何だろう。


首を傾げながら、部屋に入り、倒れ込む様にベッドに横たわった。