恭平が言う様に、もし、茗が私を好きだとしても、私達が従兄弟じゃないとすれば、どんなに好きでも結果は見えてる。



「何、堅い顔してんの?」

「別に。先輩が変なこと言うから色々考えちゃっただけです!もう!!」

「ふーん、そう。まあ、俺的には、美夜ちゃんにはフリーでいて欲しいね。捻くれた可愛い弟の為にも」

「先輩、それ、理玖が聞いたら……」

「どうせ、兄貴にだけは言われたくねえ。とかなんとか言うんじゃねえの?」


さすがに笑わずにいられなかった。

仲が悪いとか思ってたけど、先輩なりに理玖を思ってることは分かった。

と、言っても人とはちょっと変わってるけど。

まあ、これはこれで先輩独自の愛情表現なのかもな――。