出掛ける日の朝、荷物のチェックをしていた叔母さんが、私を見るなり嬉しそうに駆けてきた。


「美夜ちやん、よく似合ってるわよ。その髪」


――と、叔母さんがこう言うのも、二日前、買い物に出た際、ウィッグを買ってくれたからなのだ。


これも、私が前の長い髪を気に入っていた事を知ってた叔母さんが「せめて夏休み中だけでも」と、気遣って買ってくれたもので……。


短い髪にも慣れてきてはいたけど、可愛い服とか着た時なんか、ちょっと似合わないって言うのが本音だった。


これで夏休みの間だけでも好きな服を着れる。


「黒髪のストレートも良かったけど、これもまた良い感じね」



肩までの軽いウェーブの入ったウィッグは、思った以上に自然に見えた。