そんなある日。 「おっす」 「…おはよう」 なんだこれ。 明らかに元気がなさすぎる。 いつもなら、鼓膜破れるんじゃないかってぐらい大声で挨拶してくるのに。 「俺の出番ですかな」 そう言って紗稀の席へと向かう。 「どうした、紗稀。俺で良かったら話し聞くぞ?」 「海吾…」 さっきは俯いていたからよくわからなかったけど、彼女の目は赤く腫れていた。