どこだ・・・ここ・・・


アリスはあれから1時間、いや、1時間ぐらい、くらい同じところをさまよっている。


グゥゥゥゥゥ

『ったく、もうすぐお昼だってのに・・・』

アリスは自分のお腹に手を当てた。

例の暗号を解いたアリスはすぐさま屋根裏部屋に向かった。
向かおうとしたのだが、

『迷った。』

のである。

『臼木さんに聞けばよかった・・・』

アリスは屋根裏部屋を目指して、取り敢えず二階に行った。
二階をくまなく探すと、隠し部屋があった。『ここだ!』と好奇心いっぱいに入って行くと、
そこは屋根裏部屋でもなく、暗室だった。部屋かどうかは分からないが。
さっきからホコリの匂いがして、鼻がムズムズしている。

『光さえあったらな・・・』


コツン


『およ?』

アリスの進む足が止まった。何か当たったのだ。
手探りで当たったものを探す。

コツ

手に堅いものが当たった。
『これじゃぁ!!』


持ち上げ、近くでじっと見てみると、少し太い木の枝だった。

『うーん・・・マッチがあれば完璧なんだけどな』

ポケットの中をゴソゴソと探す。