妻の死から一ヶ月。
私は今でも妻の事を思い出すと涙が溢れます。
世間は残酷なほど淡々と移り変わり、いつの間にか新年を迎えました。
私と、そして妻をとり残すかのように。
最近、私は考えます。
私達が共に過ごした時間は現実だったのかと。
もちろん現実です。
私と妻は確かに生きていました。
ですが、私の中でその記憶は、日を追う毎に現実味を失っていきます。
現実味が薄れ、しかし喪失感だけは日増しに大きくなり、私の心に晴れぬ雲を落とします。
辛い事、苦しい事、色々あったはずなのに、思い出されるのは美しい思い出と、妻の無邪気な笑顔ばかり。
それが一層、現実味を奪っていきます。
あの幸せな日々はなんだったんだろう…
全て夢だったんじゃないだろうか…
そんな事を考えてしまいます。
そんな事を考えながら、私は毎日深夜の散歩に出かけます。
妻と歩いた道を辿り、確かに妻が生きていたと実感するために。
時に語りかけ、時に声をあげて泣き、時に笑いながら。
そして時に、死に場所を探しながら…
しかし不思議なもので、死を強く意識するほどに、死への恐怖が大きくなります。
私は今日も死に損ない、今日も生きてしまっています。
私は今でも妻の事を思い出すと涙が溢れます。
世間は残酷なほど淡々と移り変わり、いつの間にか新年を迎えました。
私と、そして妻をとり残すかのように。
最近、私は考えます。
私達が共に過ごした時間は現実だったのかと。
もちろん現実です。
私と妻は確かに生きていました。
ですが、私の中でその記憶は、日を追う毎に現実味を失っていきます。
現実味が薄れ、しかし喪失感だけは日増しに大きくなり、私の心に晴れぬ雲を落とします。
辛い事、苦しい事、色々あったはずなのに、思い出されるのは美しい思い出と、妻の無邪気な笑顔ばかり。
それが一層、現実味を奪っていきます。
あの幸せな日々はなんだったんだろう…
全て夢だったんじゃないだろうか…
そんな事を考えてしまいます。
そんな事を考えながら、私は毎日深夜の散歩に出かけます。
妻と歩いた道を辿り、確かに妻が生きていたと実感するために。
時に語りかけ、時に声をあげて泣き、時に笑いながら。
そして時に、死に場所を探しながら…
しかし不思議なもので、死を強く意識するほどに、死への恐怖が大きくなります。
私は今日も死に損ない、今日も生きてしまっています。