雲とアイツの背中


「雨宮碧海さん、こちらにどうぞ」


待合室で待っていたら看護師さんに呼ばれた。



「久しぶりだね。碧海ちゃん」



「お久しぶりです、谷山先生」




お兄ちゃんが亡くなった時に担当してくれた先生。



あれから連絡をとるようになっても、会うのはあの日以来かな。




「今日はどうしたの?頭痛と吐き気って聞いたけど」




「最近、頭痛と吐き気が酷くて。今日は血も吐いちゃって。まさかと思いましてね」




ちょっとだけ不安だ。



「そっか。じゃいろいろ検査しないとね。いいかな?」




「はい。お願いします」





それから私はたくさん検査したと思う。




途中から眠くなっちゃってあんまり覚えてないけど。