雲とアイツの背中



「失礼します」



中に入れば先生の浮かない顔が見えた。



やっぱり"なにもない”ことはないか。




「まわりくどいことは言わない。はっきり言うよ」




ドキドキする。




わかっていても怖いな。




「碧海ちゃんは病気だよ。そしてその病気は治らない。僕たち医者にもわからない病気…」




治らない…。



そっちのがいいのかもしれない。





「その病気は今までどおり生きれるかもしれない。急に死ぬかもしれない。いつ終わるかわからない。今のところの余命は1年だよ…」