―――4年後。







「直樹! 今日は成人式だから、皆と集まるんでしょ!?」




「んー…」


「起きてっ」


「…」



「きゃぁっ」




直樹に引っ張られてそのまま布団に倒れた。



「…もー」



軽くついた寝癖に触れると、直樹が頬にキスを落とした。



「ふぁー…、んじゃ着替えるか」



「うん。朝ごはん出来てるよ」



「おー」



寝起きが悪いのは相変わらずだ。


…今日、皆と会うのはかなり久しいものだった。