「隙、ありすぎなんだよ」 「…だって、突然すぎるんだもん」 直樹がまた、柔らかい笑みを浮かべて、 「帰ろうぜ」 と手を差し出した。 あたしがきゅっと握り締めると、 強く握り返してくれた。 -帰宅- 「ふぁー…」 時計を見れば、あっという間に10時を越えていた。 また直樹の家に入れるなんて、夢にも見なかった。 「風呂、入るぞ」 「え?」 「仲直りにな」 「いやいやいや、ちょっと待って?? 急にハードル上げすぎだよ!?」 「別にいいだろ、風呂に入る1回や2回くらい」