私と兄妹


「ここが唱にぃで、向こうが弦、奥の部屋が奏多にぃ。で、ここが僕の部屋!
その向かい側がお姉ちゃんの部屋だよ!!」


「ありがと、詩音くん」


「どーいたしまして!」


笑顔で答える詩音くんを見て中に入る。


でも、


何故か詩音くんも着いて来た。


「詩音くん?もう戻っていいよ?」

すると、詩音くんは眉を垂らし、


「お姉ちゃんの荷物の整理、手伝おうと思ったけど…ダメかな?」


なんて上目遣いで言われる。



めっちゃ可愛い!!!


「うん!いいよ入って!」


私はその可愛さに断れなかった。