ブツブツ文句垂れながら、京介は家の中に上がる。 「いつもの奥の部屋ね」 「おー…って杞捺?なんでいんだ?」 驚いた顔であたしを見つめる京介。 「中村さんと夢の話をしてたんだ。ホラ、京介と…」 「ああ、あの話か。あれって偶然ってことで終わらなかったけ?」 「それは二人が勝手に結論付けたんでしょ?その夢の話をするために、中村さんとここへ来たんだ。で、京介も呼んだの。分かった?」