冷たくなったお茶を飲み、頭のなかで整理する。
「…狐は人間に裏切られた?」
「惜しい。人間に『も』だね。狐は人間と神様両方に裏切られたんだ」
人間と神様両方に…。最初から間違えちゃった。
「えっと……<守護神>がいたから平和だったんだよね?この地は。だけどなんで居なくなったのか…狐が<守護神>を追い出したからじゃない?」
「それも惜しい。追い出したんじゃない。…殺そうとしたんだ。だけど殺せなくて、仕方なく<封印>する形になった。まぁ狐も<封印>されたから痛み分けなんだけど」
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