狐の呪い 〜社の奥の、その向こう〜





「でもおかしなまぐれだよなー」

「ねー。しかも怖い夢でしょ?最悪」


二人は笑ったりしてる。京介の隣にいる渋木くんの表情は…笑ってるけど目が笑ってない…。

「…渋木くん?」


「………ねぇ中村さん。今日時間ある?」


コソッと耳元でささやく。


「あるけど…。どうしたの?」


「今朝、中村さん達がみた夢について。…気になることがあるんだ。お昼休み、屋上で」


「うん…わかった」