狐の呪い 〜社の奥の、その向こう〜




あり得なくはないけど…ちょっと怖いかも。それより、狐が納めた社って一体なんなの?


「京介…って風見だよね。行こ、隣のクラス」


「え、あ待ってよ絵里加!」


ガタッと勢いよく席をたち、隣のクラスの京介がいる席に向かっていった。


京介はクラスの隅で、渋木くんと話をしていた。あたしたちに気づくと、手招きをしてきた。

絵里加は京介を見つけると、すぐさま駆け寄った。


「ねえ風見、あんた今朝なんの夢みた?」


「は?…狐の社がなんとかかんとか、<呪い>があーだこーだっていう、変な夢。…なんで?」