狐の呪い 〜社の奥の、その向こう〜




それをためらいなく開け、食べはじめた絵里加。


「あ、聞いて杞捺!あたし今朝変な夢をみたの。おかげで目覚め最悪!!」


「変な夢?……もしかして、狐が納めた社とかって?」


「……なんで分かったの?」


お菓子を食べていた手をとめ、あたしをジッとみる絵里加。なんで絵里加も…?


「あたしも今朝、そんな夢みたの。京介もみたっていうし…」


「ウソでしょ…。三人が同じ夢みるって、あり得なくない?」