狐の呪い 〜社の奥の、その向こう〜





「も、ってことは…杞捺もか?」

「うん。京介みたいにはっきりとじゃないけど、うろ覚えでね。今朝目をさましたら、すごい汗をかいてたの」


それに……


「少し、怖かった」


「……なんで俺たち、同じ夢を見たんだろうな。なにか、俺たちに伝えたい…とか?」


伝えたいこと?


だからあたしと京介は、同じ夢を見たのかな。