狐の呪い 〜社の奥の、その向こう〜




「そういえばよ、今朝変な夢をみたんだ」


京介が思い出したように、あたしに言った。


「変な夢?」


「ああ。かなり曖昧なんだけど…狐が納めた社とか、呪いがなんとか…って」


「え?京介もみたの?」


驚いた。まさか京介も同じ夢を見ていたなんて…。