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 ショウコちゃん以外の人達の名前とかは全然知らないけど、俺の背中には確かに彼らの十字架が背負われている。

 彼らの十字架を背負って、俺は今、ゴールに辿り着いた……!


「――っ」


 眩しくて、思わず目をつむる。後戻りが出来ないようにか、背後で長い廊下を蓋するかのように、頑丈そうなシャッターが降ろされた。

 さて。一体、何が待ち受けている?見知らぬ風景の外か?これらを仕組んだ犯人か?それとも……。

 眩しさに慣れ、ゆっくりと目を開けると、そこには――。


「……は?」


 思わず、呆気にとられた声が口をついて出た。それもそのはず。そこに広がっているものは、コンクリートで出来た天井や壁はさっきまでと同じで、そして――さっきショウコちゃんが落ちたいったのと同じ、底の見えない穴だったのだから。


「なんだ……これは」


 ――ぴんぽんぱんぽん♪

 どういうことなのか分からないでいる俺を嘲笑うかのように、最初に聴いた音が部屋に鳴り響く。

 そして、そのあとに、まるでロボットを思わせるかのような、あの無機質な女性の声が聴こえた。


「おめでとうございます。あなたは最後まで生き延び、無事にゴールまで辿り着くことが出来ました」

「……っ、テメェは誰なんだよっ?!どうしてこんなことをしたっ?!こんなことをしてただで済むと思うなよっ?!」


 怒りが背中を押すままに声を荒げるが、声はどの質問にも答えてはくれなかった。