「卒業が間近ってことなんだよー…?」



この魚、案外寂しがりだったらしい。


「だって万雄くんっ、卒業しても一緒にいたいじゃない?そんな離れるみたいなこと…」


慌てて椿が万雄を慰めた…瞬間、椿が万雄に抱き締められた。


「ちょ、万雄!何してんの!!」


あたしの椿に!


「え?…やーゴメン、可愛かったからつい♪」


あぁ、そんなこと言ったら椿が…



「可愛いなんて、そんな…」



茹で蛸になるに決まってるのに。