そして。


また朝がやってきた。


名前の通り、花が咲いたように笑う彼女はもう居ないんだ。


涙を拭うのは俺じゃなくなった。


羽根のように掴めない彼女の幸せを願うしか術が無いんだ。



「ありがとう」


最後まで笑顔で俺に接してくれた、れな。


そしてもう俺なんか必要ない位強くなった…清廉な君へ、この気持ちが届きますように。