昼休み。
教室でお弁当を広げるには、まだまだ視線が気になるけど、自然にしてるのが一番と言うセナに、なるべく周りを気にしないようパンを机に置いた。
「パンうまそう」
「昨日の残りだよ」
「……あー、だから少ないんだ」
一瞬の間は、事情を察してくれたんだろう。
それからは、いつもと変わらぬ会話。
昨日の夜ご飯や、テレビの話。
偶然昨夜見た、ドラマの話もセナは知っていて、何故か可笑しくて笑った。
今日1日終わっても、祐也は教室には現れず。
軽く祐也の話にもなったけど、
「昨夜のお相手は久美ちゃんみたいだよ」
「ははっ。何その情報」
バイトがない私に対し、セナは塾でごめん、と告げて教室を慌てた様子で先に出た。

