青空の下月夜に舞う

「眠いか?部屋行って寝ろ。後少ししたら騒がしくなるぞ」


肩を叩いて起こしてくれたのか。

我に返って、周りを見るけど、響と裸女はテレビを見ていて、慶太郎は口を開けて寝ている。


「お、おぅ……」


曖昧に返事をすると、裸女が「おやすみー」と一瞬だけこちらに目を向けて、ヒラヒラと手を振ってくれた。


ゆっくり立ち上がると、振り返る事なくリビングを後にする。

その後ろから祐也も来た。


祐也が出て、閉まるリビングの扉。
疑問に思って祐也を見れば、片手にスマホ。


「俺今から出掛けるからさ」

「そうなんだ」


正直ちょっと。祐也に助けてもらった部分もあり、寂しい気持ちとは違うけど、この家で知らない人だらけの中に、クラスメートが居るのは気持ちが違う。


「何だよ麻衣。寂しいのかよ 」

「そんなんじゃないけど」

「今から久美ちゃんとお楽しみだからな。どーしても居てほしいっつーなら、添い寝してやってもいい……」

「おやすみ。そのままイッちまえ」


玄関前で、下品な笑い声をあげる祐也を無視し、私は部屋へ辿り着くと、無言で扉を閉めた。