青空の下月夜に舞う

“眠たいから寝るわね”

サラリと言い放つ、黒髪美人。

それに続いて、控えめに“私も”と言って、リビングを去る。

よっしゃああああ!!



「…………」



ダメだ。
黒髪美人はここには居ないし、作戦は成り立たない。

眠いと架空の人まで出てくるんだな。
うん。私は疲れているに違いない。

だってこんなにも眠いんだもの。
疲れてる以外にない。


「……衣」


あーふわふわしてきた。
つーか、かなり瞼が重い。
一応二重としてこの世に生をうけているけど、なきまくって瞼が腫れまくってる時ぐらい、眠くて眠くて眠くて眠くて眠くて……


「麻衣、」

「……っ!は!え!は?!祐也の顔が!」


瞬間移動?ってぐらい、意識が無かった。
気付けば、目の前に祐也の顔が。

吃驚して後ろの背もたれに体を打ち付ける。