まさか待っているだなんて思わず。
待っててくれるなら、祐也が良かった……
なんて、目の前のこの人には言えない。
思わず身構えるのは、当然の摂理で。
「何ビビってんだよ」
お前のせいだよ!
叫びたいけど、生憎そこまで頭はブッ飛んでない。近所迷惑を考えるくらいの常識はある。
無言で響を見つめ――――数秒。
「……った」
「は……?」
何?
もごもご言って聞こえない。
「悪かった……」
「……え。へ?……は?」
「また聞こえなかったのかよ……」
呆れた様に言い放つ。
いや、聞こえたけどね?
「さっきは、俺が悪い。ごめん」
あや、まってる、んだよ、ね?
いきなりの事で驚きが隠せない。

