青空の下月夜に舞う

体を洗ってくれたら、即出てってくれるのを願うしかない。


――――――その願いは。



「おい。少しよけろ」

「はははは入るの?!」



見事に打ち砕かれる。


チャプン――――――と響いた水音。
お湯が揺れる。


背中を向けて端に、小さくなる様に避けた。


はあ、なんて口から漏らす本人を、チラリと盗み見ると、長めの前髪はかきあげられ、切れ長の目が露に。

いつも以上の艶めきを放つ。


水も滴る、って言葉がピッタリだ。

その瞬間。


視線が絡まり、


「何見てんだよ」

「べ、別に……」


ふいっと顔を背けた。



心臓が可笑しい。

当たり前だ。ここはお風呂。
長風呂が好きで良かった。

まだ、のぼせない。