そう言おうとした途端、 カイは頭を掻いて 自身の言葉を否定した。 「…まぁ、それは俺の世界に 浸った時だけの話であって。 別に普通に曇り空とか山とか灯りとかに 見えるよ」 「…どういうこと?」 ちょっと待って、 頭がこんがらがってきた。 よく話が認識できず、怪訝な表情で、 私はカイを眺める。 カイは苦笑して、 「まぁ、中二病とか 思われるかもしんねえけど」と 話を、なうた。