キィィときしむ扉を開けると、 いつも通り、私に手を振る影1つ。 「あっ、千咲希ーっ! 今日は夕陽が一段とキレイだぜ! 街が、赤い海に浸かってる!」 「…もし本当に浸かってたら、 みんな溺れて死んでるし…」 そして、またいつも通り私は カイに呆れつつ、 地面に腰を下ろすカイの隣りに座る。 遠くに連なる峰々の1部が、 赤く色づいてきていた。 そんな、11月の上旬。