…あ。 一つ、思い至ることがあった。 お母さんは そろそろ私のご飯を作って、 バーに行く準備をしているのだろうか。 何度自分で作る、って言っても 『せめて母親らしいことさせて!』と 譲らなかった。 洗濯も風呂掃除も私がやってるけど、 晩ご飯は、毎日、お母さんの手作りだ。 「千咲希、星屑、 あと1個しかないけど食う?」 隣を見れば、いつの間に 体制を変えたのか知らないが、 カイが私のように足を伸ばして 小瓶を振っていた。