…でも、何をいってるのか、 ぜんっぜん理解できないんだけど。 「光の…かけら?」 「うん。そろそろ夕陽が沈むから、 辺りは闇に包まれる。 そしたら、見えるぜ」 …光のかけらって、なに? もしかしてこの人、 チュウニビョウとかいう 類の人だろうか。 それとも―― お父さんのような、空想主義者? …考えるだけで、吐き気がした。