カイなら、 この色をなんて表現するんだろう。 絶対また私を呆れさせるんだろうな…。 階段を登りながら、 暇つぶしにカイのいいそうな言葉を 考えた。 んー、なんだろ。 もみじ葉が降る、 なんていうのだろうか…。 …なにを考えてるの、私。 ふっとその時になって我に返り、 自身が考えた茜空の表現に 眉をひそめた。 茜空が、もみじ葉なわけはない。 なに、バカなこと考えてんだろ。