「誰かと違って俺は優秀だって言ってたよ」
「――ドラガンさんらしいわね」
二人しか分からない会話が交わされた後、授業の終了チャイムが鳴り響いた。
そのままおばあちゃん先生に挨拶して授業が終わったけれど、皇汰は挨拶では立たずただ窓の外を見ているだけ。
クラスの皆は、皇汰が実習生をからかって遊んだように解釈していたけれど、真実を知っている私は複雑だった。
あれが恋の駆け引きというものなのか。
光の日本語訳が無いから、後半は皇汰の『嘘つき』ぐらいしか分からなかったけど。
あんな熱くなってる皇汰初めてだ。
私の知らない皇汰を岸六田先生はいっぱい知っているんだ。
ちょっと。いや、かなり悔しい。



