201号室の、オオカミくん☆


「誰かと違って俺は優秀だって言ってたよ」


「――ドラガンさんらしいわね」


二人しか分からない会話が交わされた後、授業の終了チャイムが鳴り響いた。



そのままおばあちゃん先生に挨拶して授業が終わったけれど、皇汰は挨拶では立たずただ窓の外を見ているだけ。


クラスの皆は、皇汰が実習生をからかって遊んだように解釈していたけれど、真実を知っている私は複雑だった。



あれが恋の駆け引きというものなのか。


光の日本語訳が無いから、後半は皇汰の『嘘つき』ぐらいしか分からなかったけど。




あんな熱くなってる皇汰初めてだ。

私の知らない皇汰を岸六田先生はいっぱい知っているんだ。



ちょっと。いや、かなり悔しい。