201号室の、オオカミくん☆



やっぱり孔礼寺の家は、後片付けに右往左往していて。

ドラガンさんやリヒトさんにトールさんはまだお祭りの中。

葉瀬川さんは裏方の指揮をとっている。



「あー。限界。重い」

「ギャー。こんな所で脱がないでよ!」


上の着物を脱ごうとメチャクチャに引っ張ると、肩からストンと落ちて、葵の白い肩が浮かび上がる。


「貸せ」

岳理さんが舌打ちすると、適当に衝立を置いて、着物の紐を解き始める。


跪いて、腰の結び目も。


「今日は、お疲れさん。助かった」

「いいえー。祭られるのは慣れてるから」

皮肉にもとれるその言葉を、葵はあっさりと言い放った。


「孔礼寺は元々『苦』礼寺だったらしい。夏になるといつも水が枯れるから、人々は『苦しい時でも礼は忘れず。秋神さまと交代する時には感謝の意を伝えよう』ってさ」