201号室の、オオカミくん☆


「好きになったらダメなん?」

袖でごしごし顔を拭く皇汰は拗ねていた。

一緒に出店を回る皇汰は、いつもの皇汰だったけど笑顔が少し元気がなかった。


ただ気を紛らせていたのかもしれない。

私を好きになる事で逃げようとしていたのかもしれない。



「皇汰……」

ちょっとイカ焼きのせいで張り付くけど、ゆっくり額を合わせると、力一杯頭突きをした。


「――いっ!!」


「少しは反省しなさいよね!」


そりゃあ、あんなイケメンな顔が近づいて来たら、金縛りにあって流されてキスしちゃうかもしれないけど。


流されて都合の良い位置から動けなくなれのは嫌だ。

このままキス……したかったのかな。
私は。