201号室の、オオカミくん☆


「このくそ忙しいスケジュールを前倒しで頑張ってた孔礼寺のお坊っちゃまと千景ちゃんは、202号室の留学中のとあるお兄さんをわざわざ迎えに行ったんだよ」

全く、とリヒトさんは苦笑いしたけれどちょっぴり嬉しそうだ。


「202号室の人って岸六田先生の……」


「うん。好きな人だよ。でも千景ちゃんみたいな良い子には勿体ないけどね」

トールさんが優しく髪を巻いてくれて、サイドに少し垂らした髪を耳の前に流す。

くるりと巻かれた髪が左右で揺れて、御団子頭にアップした髪に着けた蝶の簪がカチャカチャ揺れる。


「リヒトさんとトールさんには誰でも不満なんでしょ?」

ニヒヒと笑うと二人は勿論と頷く。



「こんなに可愛い結愛ちゃんも誰にもあげたくない」
「閉じ込めたいよ」