201号室の、オオカミくん☆



「そこから始めるのも悪くないんじゃない?」

私がそう言うと、露骨に嫌そうな顔をしたものの「できたわよ」っと衝立を外す。

「まぁ大丈夫だよ桔梗さん」

「俺らなんて10人兄弟だから誰の身長も知らないしね」


ありがとうございました、とお礼を言うと、難しい顔のまま奥の部屋へ入っていく。
どう転ぶか分からない。不安定な親子関係だと思ってしまう。

「皇汰くんと待ち合わせしてるんだよね」

「急いで可愛くするからね」


二人が髪やら簪やらを色々と楽しそうに私に当てている。 だから私も楽しもうと決めた。


「岸六田先生の浴衣姿も見たいな」

来てるならどこだろうと辺りを見渡すが、広すぎて見当もつかない。
すると二人が唇を尖らせた。


「千景ちゃんたちは空港だよ」

「空港!?」