201号室の、オオカミくん☆


孔礼寺ではなく、裏にある自宅の方へ連れて行かれた。

中も人がバタバタと走り回っている。

鯉が泳ぐ池や手入れされた庭を走り抜け、温室前の縁側で靴を脱いで中に入る。



「葵は?」


「お清め中だよ。神楽殿に上がって舞うには清めの御払いをするんだって。ドラガンさんとしてる」

「ドラガンさんは御払いに興味があって着いていっただけだけど」

トールさんが三段ボックスの化粧箱の蓋を開けると、色んな種類の簪やきらびやかな扇子や小物、そして化粧道具が入っている。


「結愛ちゃんのお祖母さまから、孔礼寺に浴衣が二着届いてね、千景ちゃんと結愛ちゃん宛だったよ」

「岸六田先生にも?」

「部屋を借りてるからだと思う。紫の大人っぽい浴衣だったなー。控えめな小花の」