「『神様からの贈り物』って意味を持つ天才児の称号らしい。日本じゃあまり知られてないけど。葵くんは芸術面とIQの高さから認定されたらしいよー」
「ふぅん……。だから短期留学してたのかな」
「彼は日本じゃ息苦しいかもしれないね」
日本じゃ……。
葵はあの屋上で、夜に溶け込むようなエプロンで絵を描く姿は生き生きとしていたけど。
でも詰まらない柵(しがらみ)ばかりだの此処よりも、葵には自由な世界が似合ってる。
――悔しいけど。
「葵が決めるなら、私は応援するよ」
「なんで? 仲良くなったばかりだから寂しくないのー?」
「寂しいからって縛り付けるのは駄目じゃん? 好きなら応援するべきだよ」



