201号室の、オオカミくん☆


「千景は……あんな奴絶対千景を幸せに出来ない奴なんかを好きみたいで放って置けない」


「うん。で、私は?」

「――怒るなよ」


怒らない保証はないから曖昧に笑う。



「お前は葵じゃなくて俺を見てればいーんだよ、と苛々する」


そこでなんで葵を引き合いに出すのか分からないけど、つまり。


「自分勝手すぎだろー!! 馬鹿!」


薄々は気づいてたんだけど、ストレートに言われてしまうと私の方がイライラする。

抱き締められた腕からするりと上に動き、皇汰に頭突きをしながら起き上がる。



「私を選べば良かったって後悔した時にはもう遅いんだから」

べーっと舌を出して押し倒された体からパンパンと埃を落とす。