201号室の、オオカミくん☆


「何で俺が怖いの」

じりじりとした圧力の中、私は静かに微笑む。


「……202号室の『彼』が帰ってくるんでしょ?」

「…………」

「また岸六田先生を取られちゃうって思ってるでしょ?」


今日一日、いつもの余裕が無かったのは多分そのせいだってすぐに分かった。


意外とお子ちゃまで顔に出る事はもう分かってる。



「お前は?」


バタン


腕を捕らえられ、開けられていた扉は簡単に閉まる。

腕を引っ張られたのを慌てて引き剥がすと、壁に追い詰められた。


シャラン……


下では葵が舞をして、太鼓や歌が流れているのに。



「何で何も俺に言ってくんねーの?」


「言うって」

「何か1つでも良いから安心させてよ」