201号室の、オオカミくん☆

「はい! はい! はい! はーい!」

「ドラガンさんうるさい」

「嫌じゃないなら見てみたいかも」

「当日は俺たち忙しいし」

「――結愛は?」


葵が私に尋ねるから、私も申し訳ないけどわくわくしながら頷く。


「じゃあ、舞おうかな」

葵はズボンの裾を捲ると、カバンから鈴をいそいそと取り出す。


「さすがに狭いから外で舞うよ」


そう言って外に出る。


外はぽっかりとした満月が浮かぶ、淡い光が差す月夜。

裸足になった葵は、静かに下を向き、気持ちを高ぶらせていく。


いつもヘラヘラした葵からは想像ができないぐらいの、真面目な顔。


シャラン……


鈴の音が満月に反響するように静かに響いた。