「あはは。私踏みたくない」
「なんで? 面白いのに」
不思議そうに首を傾げるが葵は生き生きと楽しそうだった。
「六波羅探題って名前の漢字の流れが美しゅうて好きじゃ」
「ふぅん。六波羅探題って言うとさぁ」
ドラガンさんのマニアックな発言にも、知的な言葉で返すし、それがまたドラガンさんのツボに合うのか話がヒーットアップしていく。
「ねぇ、うどんの出汁ってこんなワカメに切り込み入れるだけで良いの?」
「ワカメじゃない。昆布だ、馬鹿」
いつの間にか、すっかり皆と溶け込んだ葵を、皇汰も甲斐甲斐しく世話を焼く。
うどんに卵を落とし、小ネギときつねとかまぼこが乗る。
オニギリも、完成した。



