201号室の、オオカミくん☆


「腫れてる……?」

葵も皇汰も気づかなかったのに。

「うん。一ミリぐらい腫れてる。んでいつもより表情が硬いし」

服屋で何度か会っていたリヒトさんならまだギリギリ分かるけど、数回しか会った事ないトールさんに気づかれるとは。


「女の子の変化はどんな事でも分かるよ」


優しく笑うトールさん。

そっか。話を聞こうとわざと皇汰から離れてくれたんだ。


「授業サボったのがバレてね。お婆ちゃん、厳しいから」

「でも、結愛ちゃんは傷ついてないんだから優しいお祖母さんなんだね」

左頬をなぞってくれながら、目を細めて笑う。

確かに、私もちょっと複雑かもしれないけど、皇汰や葵よりはきっと真っ直ぐな愛情で育ててもらっている。