201号室の、オオカミくん☆


「えー。皇汰くんと?」

「『くん』は止めろ。皇汰でいい」


「分かったけど、皇汰と一緒は嫌だ」

「分かってねーよ」


またチョップされそうになって、今度は上手に避けた。

どうやら皇汰は掴めない葵が少し苦手っぽくて、頭を抱えている様子が伺えて面白い。


「てか、男と住んでるなんてお婆ちゃんに見つかったら……」


すぐに強制送還だと告げようとして、――止めた。

言わなきゃいけないんだけど、でも言いたくなくて笑っておく。


私が居なくなるから代わりに此処に葵が住めば、きっと二人は良い友達になれると思ったから。

そう考えたらやっぱり寂しい。


「結愛ちゃーん!」

こんこんとノックされて開けると、リヒトさんとトールさん、ドラガンさんまでやってきた。