201号室の、オオカミくん☆


あのリムジンは……葉瀬川さんが乗ってきたんだろうって思ってたけど。

……嫌な予感は当たるよね。



「困ります。お待ちくださいっ」

「待てないわ! 林田先生を出して下さい!」

「お前も来んか!」


「止めろってば!」

職員室の前の廊下がざわざわと騒ぎ始める。

岸六田先生と一緒に向かうと、着物をきた男女と葵、そして事務の先生が言い争っていた。


神経質そうな雪のように色の白い綺麗なおばさんと、

丸眼鏡できょろきょろおどおどしたちっさいおじさん、

そして嫌がって暴れる葵の姿だった。



「葵!」

「結愛っ」

私が名前を呼ぶと、葵はおじさんを突き飛ばしてそばに駆け寄る。


「どうしたの?」

「葉瀬川さんから林田先生の出張がバレたみたいで」

……あ。