「失礼しまーす。林田先生は……」
きょろきょろと見渡すと謹慎中の峰沢とリンダの机には誰も居なかった。
じゃあ副担を、と探すが、やけに視線を感じる。
「桐原さん」
岸六田先生が手招きしてきたので近寄ると、校長室の方へ視線をやる。
「来てるわよ。お婆様」
「……やっぱり」
嫌な予感は重なるってわけだ。
あのリムジン、迫力あるからなぁ。
「怪我の件だけだけど。授業サボったのはバレなきゃ良いわね」
それは多分きっと無理だ。
きっと出席簿取ってこいだの、ノート見せろだの、
怪しいと思ったら徹底的に調べ上げるのだから。
だから曖昧に笑っておく。
「あの、林田先生は?」
「それが理事長に呼ばれていてまだ帰って来ないの」
理事長と言うことは、リンダの父親かな?
困ったな。



